注目される向精神薬
常にストレスの中で過ごすことが多い現代人においては、うつ病をはじめ、統合失調症にまでなってしまう人も珍しくはない状況です。
うつ病とは気分障害の一種で、抑うつ的な気分や不安感、焦燥感にさいなまれて精神活動が低下し、食欲低下や不眠症などを引き起こします。
統合失調症は、妄想や幻覚などの症状を示す精神疾患で、こうなってしまうと、薬で症状をコントロールしなければなりません。
治療薬としてはヒルナミン・レボトミンやリスパダールなどメジャートランキライザー(向精神薬)と呼ばれる薬が使用されることが多く、これらは強力な作用で陽性症状や陰性症状などを抑制させる効果を持っています。
その分副作用として、主に、眠気、だるさ、口の渇き、便秘、かすみ目、性機能障害、起立性低血圧など抗コリン作用が起こることがあります。
更には抗アレルギー効果(ヒスタミン受容体遮断)もあるので鼻づまりなどの症状もあり、又、長期的な服用をしていると、ノルアドレナリン神経系に影響を与えて外的ストレスに弱くなるという事例も報告されています。
そんな中、副作用の比較的少ない向精神薬としてドグマチールが徐々に日本では使用が増加しているとのことです。これは作用も穏やかで、軽いうつ病からでも利用できるのが特徴です。