ドグマチールの効能と効果

ドグマチールとは

 

定型抗精神病薬の一つとして最近多く使用されているものにドグマチールがあります。最近はストレスが蔓延する社会環境ですから、うつ病などになる人はかなり多く、実際に、既に医師から処方されたという人もいると思います。

 

ドグマチールはスルピリド(Sulpiride)の商品名であり、同様にアビリット、ミラドールなどもあります。本来ドグマチールは胃潰瘍や十二指腸潰瘍などで用いられていた薬で、その作用としては、胃粘膜の血流を改善して胃潰瘍などの治療に役立つのですが、更に、脳内の神経伝達物質ノルアドレナリンの放出を促進させて、その結果、脳の働きが活発化し、気分が明るく前向きに導くのを助ける作用もあるので、日本やヨーロッパでは、統合失調症やうつ病の治療薬としても承認されているのです。

 

ちなみに、アメリカやカナダでは承認されていません。胃腸の症状に対しては比較的少量で使われ、吐き気やもたれの症状を改善します。

 

スルピリドは、ベンザミド系に分類される薬で、ベンズアミドとは白色固体の有機化合物で、水にやや溶ける性質です。日本では1973年にカプセル状のドグマチール錠が発売されたのが最初で、医師の指導のもと、1日最大1200mg迄の投与が可能となっています。